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2023年ヴィンテージの収穫に体現されたクラレンドルのサヴォア·フェール(職人の叡智)

2023年の収穫は、クラレンドルで事業本部長を務め、かつ醸造を担当するナタリー·バソ·ドウォーキンの厳しい監視のもと、8月の終わり頃から始まりました。まず白ブドウ、次にロゼワイン用の黒ブドウ、そして最後に、クラレンドルの赤ワイン造りに欠かせないメルローとカベルネ·ソーヴィニョンの収穫が始まり、この年のブドウが勢ぞろい。幸い専属ブドウ農家では病害や天候不順の影響をほとんど受けず、結果として豊作で高品質なブドウを収穫できました。

シャンパーニュの手法を踏襲する

シャンパーニュのワイン醸造工程と同様に、クラレンドルではどのヴィンテージでも完璧なブレンドを生み出すために、地元のワイン農家と協力して最上区画のみを厳選しています。最良のブドウを確実に選び、ヴィンテージごとに安定した品質を保証するためです。このように気候に応じて、毎年最上質のブドウを選択できる戦略こそが、クラレンドルを卓越した存在たらしめています。

 

さらに、提携ワイン農家も厳選しています。事業本部長であり醸造を担当するナタリー·バソ·ドウォーキンは、2005年のクラレンドル設立以来、長年にわたってワイン農家との信頼関係を大切に育んできました。

特筆すべき提携ワイン農家

クラレンドルと長年の提携を結んでいる地元のワイン農家のなかでも、特に注目したいのがヴィニョーブル(ブドウ畑)·ヴェロニク·バルテです。ナタリーはクラレンドル設立からまもない2006年ヴィンテージをきっかけにヴェロニクとの関係を構築。以来ずっと、収穫のたびに協力し合っています。

 

ヴェロニクとの提携が始まったころ、ナタリー率いるドメーヌ·クラレンス·ディロンのスタッフたちは、様々な高品質ワインを選んでブラインドで試飲しました。ヴェロニクのドメーヌが、フランス農業省による環境価値重視認定(HVE: High Environmental Value)を取得していることから、長年にわたり、この提携を発展させてきました。ヴェロニクはワインと同様に畑を、クラレンドルが最高品質に求める要件に沿ったレベルで管理しています。また、一部のワインを元詰めとして販売もしています。ヴェロニクは自身が販売するすべてのワインに一定の高水準を課しており、特にクラレンドル向けの白、ロゼそして赤ワインには徹底した品質保障を行っています。

 

バルテ家は1789年からブドウ畑を所有しており、ヴェロニクは一家で初めて女性として、80ヘクタールにおよぶ土地を管理運営しています。ヴェロニク·バルテの所有する広大な土地はアントル·ドゥ·メール地区の中心部に位置するタルゴン、ファルイラ、デーニャック、およびエスピエのコミューンにあります。フランス革命時の創業以来、ブドウ畑は7世代にわたって、ジャンからピエールへ、そしてピエールからマルセルへというように、父から息子へと受け継がれてきましたが、一家で初の女性の長子となったヴェロニクが、1990年に家督を相続します。以降、彼女はすべての情熱とエネルギーを新たな方向へと注ぎました。

 

ヴェロニクにとって、クラレンドルとの提携は単なる事業にとどまりません。彼女は、このパートナーシップを誇りとすると同時に、クラレンドルが長年にわたる協力関係の価値を真に理解していることも、熟知しています。

「ヴェロニクの仕事ぶりは正確で妥協がありません。私たちは彼女のワインを目を閉じたままでも判別できますが、それはどのヴィンテージであろうと、常に品質が安定しているからです。さらに、ヴェロニクは親切で心温かい人柄のもち主です。こうした点からも、クラレンドル製品の大成功の立役者として、彼女の優れた手腕を堂々と紹介できるのです。」

ナタリー·バソ·ドウォーキン 事業本部長兼醸造責任者

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