2023

クラレンドル ボルドー・ブラン

クラレンドル ボルドー・ブランは、ドメーヌ・クラレンス・ディロンの白ワインが備えた繊細なストラクチャーから着想を得て生まれました。希少で傑出した従兄弟たち特有の神秘性が、クラレンドル ボルドー・ブランにも脈打っています。クラレンドル ボルドー・ブランはセミヨンとソーヴィニョン・ブランという2種類のボルドー伝統品種の精妙なブレンドによって生まれます。年によっては華やかなミュスカデルが加わります。

テイスティングノート

透明で輝きがあり、ゴールドを帯びた濃いイエローの色調です。レモン、ブラックカラントのつぼみなど、ソーヴィニヨン・ブランならではのアロマが強く感じられ、ミュスカデル由来の、オレンジの木を思わせる白い花の香りが寄り添っています。口に含むとトロピカルフルーツと柑橘類のフレーバーが際立ってきます。レモンとグレープフルーツの香りが表れ、梨やライチのような肉厚な白い果実のニュアンスも感じられます。味わいは心地よく、まろやかで魅惑的な果実味に満ちています。豊潤なコクと凝縮感のあるテクスチャーを、渇きを癒してくれるようなミネラル感が支えています。驚くほど長い後味が、このワインの深みを一段と際立たせ、熟したフルーツの風味がチャーミングな快活さと調和をなしています。全体的には、魅力的で洗練され、凛としたエレガンスにあふれるワインです。

天候

やや乾燥がちだった冬の後に不安定な天候が続き、生育期の始まりには激しい雷雨に見舞われました。春は非常に温暖な時期と冷涼な時期が交互に訪れるなど、激しい変化のオンパレードでした。発芽は総じて遅く始まったため、ほとんどの区画が4月初めの遅霜の害を免れました。春は穏やかな天候でしたが雨が多く、シーズンを通してミルデュー(かび由来の病気)の脅威が著しく高まりました。しかしこうした状況が、安定的かつ急速過ぎないブドウの成長へと導きました。絶好の乾燥した天候のもと、5月終盤から6月初旬にかけて開花し、無核硬果は発生しませんでした。以降、高温と暴風雨が続いた夏でしたが、ヴェレゾン期(ブドウの色づき)までブドウの成長を支え続けてくれました。9月と10月のインディアンサマーが再びブドウを晩熟へと導き、理想的な収穫条件を約束してくれました。

製品の詳細

  • 美味しいお召し上がり方

    10℃から12.5℃

    このワインはデキャンタージュをせず、開栓後ただちにグラスに注ぐことをお勧めします。

  • ブドウ品種

    49% ソーヴィニヨン・ブラン

    37% セミヨン

    14% ミュスカデル

  • アルコール度数

    12,5°