2020

クラレンドル ボルドー・ブラン

クラレンドル ボルドー・ブランは、ドメーヌ・クラレンス・ディロンの白ワインが備えた繊細なストラクチャーから着想を得て生まれました。希少で傑出した従兄弟たち特有の神秘性が、クラレンドル ボルドー・ブランにも脈打っています。クラレンドル ボルドー・ブランはセミヨンとソーヴィニョン・ブランという2種類のボルドー伝統品種の精妙なブレンドによって生まれます。年によっては華やかなミュスカデルが加わります。

テイスティングノート

美しく、限りなくゴールドに近い濃い色調。
最初に感じる香りは非常にアロマティックで力強く、柑橘類、オレンジの花、アカシアの香りがバターのようなニュアンスと溶け合っています。
アタックには心地よいまろやかさと豊潤さ、そしてすばらしいミネラル感があります。続いてパイナップルやグレープフルーツなどの果実味が前面に表れ、こうした風味を豊かでビロードのような口当たりとシルキーなテクスチャーが引き立てます。
驚くほど長い余韻がこのワインの複雑さを余すところなく表し、熟した果実の香りが最後まで続きます。全体として、優れた味わいとエレガンスにあふれ洗練されたワインです。

天候

2020年は早熟でバランスのよいヴィンテージとなりました。
冬は穏やかでしたが、やがて天候が変わって大雨が降り、夏の間ブドウ樹を養うのに充分なほどの水分が蓄えられました。
2月の終わり頃に萌芽が始まり、4月から5月にかけて晴天に恵まれたおかげで、例年より早くムラのない開花となりました。
6月の終わり頃から高温で乾燥した天気が続きましたが、8月なかばには大量の雨が降りました。この理想的な天候の下、7月なかばからヴェレゾン(ブドウの色づき)が始まりました。このようにブドウは非常に健全な状態だったため、収穫を迎える頃には理想的な成熟を遂げていました。
ドルドーニュ川を見下ろす粘土石灰岩の斜面が2020年も再び、このワインの出来ばえに重要な影響を与えました。収穫したソーヴィニョン・ブランとミュスカデルは、スキンコンタクト後にゆっくりと穏やかに圧搾しました。続いて果汁をステンレスタンク内で低温放置した後、発酵へと進みました。その後ワインはシュール・リーの状態で熟成され、瓶詰めの時を待つことになりました。

製品の詳細

  • 美味しいお召し上がり方

    テーブルに出す時の適温:10℃から12.5℃

    このワインはデキャンタージュをせず、開栓後ただちにグラスに注ぐことをお勧めします。

  • ブドウ品種

    43% ソーヴィニヨン・ブラン
    30% セミヨン
    27% ミュスカデル

  • アルコール度数

    12,5°